みなと市総合記録システムについて ― 設計者に聞く
みなと市総合記録システムの設計者へのインタビュー
平成の終わりから運用が始まった本システムについて、設計を担当した職員に、その考え方を聞きました。(広報課)
― このシステムは、何のために作られたのですか。
いちばんの願いは、「待たせない」ことでした。窓口に来て、何時間も待って、書類が足りなくてまた出直して。そういう思いを、市民のみなさんにさせたくなかった。必要な手続きが、必要なときに、すっと進む。そのために、ばらばらだった記録を一つにまとめました。
― 記録を一つにする、というのは。
これまで、健康のことは健康の課、税のことは税の課、と別々に管理していました。でも、暮らしはつながっています。一人の方の状況を、全体として見られるようにしたかった。そうすれば、「この方にはこの支援が必要だ」と、こちらから気づける。申請を待つのではなく、もれなくお届けする。それが理想でした。
― 「もれなく」というのは、難しそうですね。
ええ。人の手だけでは、どうしても追いつきません。見落としが出る。だから、システムに判断の一部を手伝ってもらうことにしました。どこに、どれだけの手当てが要るか。限られた予算を、いちばん要るところへ。そういう計算は、機械の得意とするところです。
― 設計で、いちばん大事にしたことは。
公平であることです。誰かの感情や、声の大きさで決まってはいけない。同じ基準で、淡々と。それがいちばん、市民のみなさんに対して誠実だと思いました。……私情をはさまないこと。それが、この仕事をする者の、せめてもの責任だと。
― 最後に、市民のみなさんへ。
どうか、安心して暮らしてください。あなたのことは、ちゃんと記録されています。忘れられたりしません。それだけは、お約束します。
(システム設計 ████)